暑熱期は重曹だけでなくマグネシウムも見直しては
記事作成:帯広営業所 S.K

今回は夏場に向けた「暑熱対策」として重曹だけでなくマグネシウム(以下Mg)のお話をさせていただきます。夏場の暑熱ストレスは、乳牛の採食量減少や乳量・乳成分の低下など、生産性に大きな影響を与えます。この時期は呼吸数の増加や反芻時間の減少が見られ、ルーメン環境が不安定になりやすいからです。対策としてファンやミスト、エアコンなどの環境対策に加えるだけでなく、飼料面からのアプローチも重要になります(写真)。

暑熱期にルーメン環境は反芻時間の減少、唾液の分泌量も低下、酸を中和する働きが弱まります。結果、ルーメン内のpHが低下しやすくなり、消化器機能の低下や乳脂率の低下につながります。重曹(炭酸水素ナトリウム)は中和する緩衝剤で、多くの牧場で利用されています(写真)。

もうひとつ、意識したいのがMgで、神経や筋肉の働き、エネルギー代謝などに関わる重要なミネラルです。Mgはルーメン内で微生物が飼料を分解発酵して、その働きを支えています。暑熱期は発汗や尿中排泄の増加、採食量の低下によりミネラルが不足、粗飼料のカリウム含量が多い時はMgの吸収が低下しやすい条件が重なります。
Mgは乾乳期のカルシウム(以下Ca)代謝にも関わるミネラルです。分娩前後には乳の産生に伴い大量のCaが必要になり、Mgが供給されていない場合はCa動員がうまく進みません。そのため、乾乳期のMgは低Ca血症(乳熱)の予防にも貢献、DCAD設計でも供給すべきです。
暑熱期は当社製品のパームファットやリポアクティブGlu60、アクティサフなどの機能性飼料をご愛顧いただいています。ルーメン機能のサポートの観点から、重曹だけでなくMgの供給量を見直してみてはいかがでしょうか。