地球の未来を変えるブラックソルジャーフライ?!
記事作成:本社営業部K.T

皆さんは「ブラックソルジャーフライ(通称:BSF)」という昆虫を知っていますか?
日本では「アメリカミズアブ」と呼ばれハエの一種で、戦後に侵入したとされ、北海道以外に広く分布している昆虫です(上写真)。
目立たない存在ですが、彼らには地球の未来を変えるかもしれない大きな力が秘められているようです。BSFの幼虫は、有機性の食品残渣を餌にして、あっという間に自分の体を成長させていきます。しかも、育成には水や薬をほとんど必要とせず、飼育スペースも非常にコンパクトです(写真)。こうした特徴から、BSFの幼虫は今「持続可能な飼料原料」として世界中で注目されています。

飼料におけるBSFの幼虫の役割は大きく2つあります。
1つは、環境負荷の低いタンパク質原料としての活用です。これまで魚粉や大豆粕に依存してきた畜産業界に、新たな選択肢を提供します。また抗菌性を期待できる機能性飼料としての活用の可能性も見出されており、世界中で評価が進められています。
もう1つは、循環型社会の構築への貢献です。食品廃棄物などを餌に育つBSFの幼虫は、資源の再活用を可能にし、フードロスや廃棄物処理の課題解決にも貢献します。これは将来的には生産者の皆様の悩みの種である飼料コストの削減にもつながることでしょう。
現在、魚をはじめとする鶏・豚などさまざまな家畜で給与試験が行われており、BSFを使った配合飼料やペットフードも徐々に市場に出始めています。ワイピーテックは国内外のグループ会社、サプライチェーンなど関係各所と協力して昆虫タンパク質の導入を進めています。
近い将来、持続可能な畜産のため新たな選択肢として、BSFの可能性が楽しみです。詳細は営業マンに問い合わせください。