POC2025に参加してきました
記事作成:福岡営業所 A.M

2月24日から26日までマレーシアで開催されたPOC2025に参加してきました。
POCとは、Price Outlook Conferenceの略でパーム油・ラウリン酸の価格の見通しに関する会議と展示会です(上部写真)。
マレーシアはインドネシアに次ぐ世界第二位のパーム油輸出国です。
近年、世界中でウクライナ侵攻によって人件費や物流コスト、物資価格が高騰しています。その中で油脂製品の原料であるパーム油の価格動向発表の場として、会議が毎年、開催されています。
「パーム油」や「ラウリン酸」と聞いても、あまりピンとこない方もいらっしゃるかもしれませんが、弊社で取り扱っている「マグナパック」や「パームファット」などの油脂製品の原料となる重要な油です。
パーム油の供給源となるアブラヤシは、収穫できるようになるまで数年かかります。
受粉から5~6か月で熟し、年中通して収穫することが可能です。果肉と種子(核)の両方に上質の油脂が豊富に含まれています。
アブラヤシは捨てるところがほとんどなく、加工し利用されています(写真)。
【車窓からみたアブラヤシ】

アブラヤシの果肉や種子はアイス、チョコレート、化粧品、食用油やバイオ燃料などに用いられています。
パーム油を使用した飼料は、効率的なエネルギー供給源となります。価格は大豆油、菜種油、ひまわり油など他の油脂製品の供給状況に大きく影響されます。そのため価格は非常に不安定ですが、弊社ではお客様への安定供給を目指しています。
今回マレーシアでの会議に参加し、生産現場を視察することで、改めてパーム油という製品の価値を実感しました。営業として、より一層自信をもってお客様にご提案していきたいと感じています。
【アブラヤシの実】

【参考文献】
- ボタニカム ようこそ、植物の博物館へ キャシー・ウィリス著 汐文社
- 150の樹木百科図鑑 ノエル・キングズバリ著 原書房